50Aの配管に流水があります。凍結工法できますか?
凍結工法は、配管の中の流体が静止していないと凍結させることができません。
そのため弊社では配管に穴をあけ、止水ゴムを挿入したうえで凍結させる、仮止水バルブをご用意しています。
仮止水バルブについては以下の動画よりご覧ください。
しかし、この工法はφ75(80A)以上の配管に使用することができます。
それ50A以下の配管では、油圧式のパイプ断水器で配管をつぶして止水した上で、凍結施工することが可能です。
配管を撤去する部分をつぶしますので、施工後は何も残りません。
順を追って説明します。
油圧式パイプ断水器
流れている配管にパイプ断水器をセットします。
下図のように油圧ポンプで配管をパイプ断水器でつぶして止水します。
配管をつぶすことで、流れがなくなりますので、凍結させることができます。
凍結止水完了後、パイプ断水器を撤去します。
つぶした部分を切断し、新しいバルブを取り付けます。
その後、配管施工(今回はバルブ取付)後、解凍します。
撤去する部分をパイプ断水器でつぶしてしまいますので、バルブ取付後は何も残りません。
次に実際の施工でご紹介します。
こちらがパイプ断水器です。
50Aまでの配管をつぶすことができます。
流れている配管にパイプ断水器を取り付けます。
油圧ポンプで配管をつぶして止水します。
完全につぶれ、止水完了です。
その後、つぶした部分の上流側を凍結させ、止水します。
配管の中の水が凍ったところで、パイプ断水器を外します。
パイプ断水器を撤去した状態です。
壊れたバルブを撤去します。
新しいバルブを取り付けます。
凍結止水した個所を解凍します。
バルブを開け、解凍できていることを確認し、作業終了です。
パイプ断水器の使用可能範囲は50Aまで対応可能です。
対応管種はSGP、VLP、PE、HTLP、SU、CU管です。