縦配管でも施工できるのですか?
凍結工法の資料を見ていると、横配管の模式図が散見されます。
お客様から、縦配管での施工は可能かというお問い合わせを頂きます。
100A配管の場合、模式図のような寸法の凍結容器を取り付けます。
しかし縦配管の場合、蒸発及び液体窒素の追加により、液体窒素の液面が上下します。
言い換えれば、配管と液体窒素の接触面が変化しますので、常に一定の液面を保つようにこまめに液体窒素を注入し続けることが重要です。
凍結容器の中にそこからの高さを目盛り、時間経過とともに液体窒素の液面がどのように変化するかを見てみます。
液面の高さが250㎜になった時点をから計測開始します。
32分後、ほぼ完全に干上がってしまいました。
凍結工法は液体窒素と配管の接触面積をできるだけ多くとらないと、配管内が十分冷却できません。
そのため縦管の場合はこまめに液体窒素を足し続けることが必要です。