凍結容器の大きさはどのよう影響しますか?
株式会社ソエダでは、凍結容器の大きさはSGP管で、管径の3倍が標準です。
今回いろいろな大きさの場合、凍結するまでの時間や、氷の大きさ、耐圧試験に与える影響を調べてみました。
SGP100Aの配管に対し、内寸①20㎜、②50㎜、③150㎜、④300㎜、⑤600㎜の凍結容器をセットし、配管の凍結状況(凍結スピード)、氷の大きさ、耐圧性を比較しました。
箱内寸
20mm | 50mm |
150mm | 300mm |
600mm |
配管内の凍結の様子を観察してみました。
凍結開始から20分間経過した、管内の様子です。
20mm | 50mm |
150mm | 300mm |
600mm |
凍結容器が大きいほど、凍るスピードは速くなります。
・管内が氷で閉塞するまでの時間は凍結容器が大きくなる程、早くなることが分かります。
・氷の大きさは閉塞後、10分経過したものの大きさです。
・圧力テストは閉塞後、10分経過したものに加圧しています。
この検証は、新品のSGP100Aの配管を用い、水温15℃、気温20℃で行っています。
以上の検証から、容器を大きくすると、凍結完了までにかかる時間は速くなります。
圧力テストについてはすべてのサイズで8MPaは維持できました。
株式会社ソエダでは、
過去の実績
・凍結するまでの早さ
・自然解凍してしまった場合の解けるまでの時間
・解凍作業にかかる時間
・若干の流水があった時の凍りやすさ
・過去の事故例
を考え、SGP100Aでは内寸300㎜の凍結容器を使用しています。
またDIP、VLP、PE管等についても同様に検証しています。
実際の現場施工でもこの条件が再現されるとは限りません。