スタッフブログ
スタッフブログ|2023.08.31
『武生に来たらボルガライス』でいいの?
凍結工事で福井県越前市を訪れました。
すると、地域名産に『ボルガライス』というものがあることを知りました。
福井県というと、ソースかつ丼とおろしそばの町というのが一般的。
ウィキペディアによりますと・・・
・福井県武生市(現:越前市武生地区)で1980年以前に登場したメニューで、オムライスの上にカツをのせソースをかけた洋食である
・越前市内にはボルガライスを提供する店は、2010年には5店舗で地元でも2割程度しか知っている人がいない料理だったが、日本ボルガラー協会(後述)の活動が功を奏して2017年には20店舗と増加している
・ボルガライスは、武生市内の洋食店、うどん店などでは定番メニューとして1980年以前からあり、地元の人たちにとっては当たり前の食べ物であった。
・発祥の店舗は『カフェド伊万里』、『ジャムハウス』、『江戸屋』が有力視されているが決め手は存在していない。
ということで『ジャムハウス』さんに行ってみようではありませんか。
11:20に到着。
開店は11:30だそうで、しばらく待機しています。
店内は1970~80年代のポスターなど多数。
ワチャワチャ感満載です。
『武生に来たらボルガライス』のノボリが店内にございます。
¥840か。
なかなかリーズナブルだな。
入店後30分ほどして、ようやくやってきました。
実食いたしますと、ライスは玉ねぎ入りのケチャプライス。
たまごのはふわとろ感はなく、普通の薄焼き卵。
とんかつにドミグラスソースがかかっております。
どこがボルガなんだ?
小生にはとんかつ載せオムライスに、ドミグラスソースをかけたもののように思える。
そんなこと聞ける雰囲気ではなかったので、退散。
これは何かの間違いではないかと、翌日もボルガライスの調査です。
今回もネット検索により、『ヨコガワ分店』さんにお邪魔することに。
『ボルガライスあり〼』とのこと。
期待できそうな清潔なお店の雰囲気です。
こちらがメニュー。
ボルガライス¥1,100。少々高めだが、しょうがない。
見返りがあればそれでいいか。
ここにも『武生に来たらボルガライス』のポスター。
見た目は普通においしそうな感じ。
こちらはチキンライスだな。
両方のボルガライスで感じることだが、とんかつ載せオムライスにドミグラスソースという感じ。
帰りがけ、オーナーの奥様らしき方に、『ボルガライスは有名なのですか?』とお尋ねしたところ、
『そうなんですよ。オムライスにカツが載っているだけなのに。ボルガライスって書いておくとお客さんが来てくれるのよ』とのこと。
それはまさに小生のことではありませんか。
あの『武生に来たらボルガライス』について調べたところ、
ウィキペディアによると・・・
2009年12月、日本経済新聞に「もったいない福井人気質」と題する記事が掲載された。記事は福井県人の宣伝下手について書かれており、その代表例としてボルガライスが取り上げられていた。この記事に発奮し、2010年には市職員ら3人で日本ボルガラー協会を結成、ボルガライスの普及活動を自主的に行うことになる。
ボルガライスを学校給食にすることを最初の目標に、宣伝動画を作成しYouTubeで公開する、提供する店舗(2010年当時5店舗)に許可を得て、紹介するWebサイトを公開するといった活動を行った。越前市出身の漫画家池上遼一の妹が越前市でボルガライスを提供する店を経営していたことから、ポスターの原画を依頼した。しかし、ポスターの印刷費用が3人の個人資金からは捻出できず、家族、親戚、友人、知人から1口1000円の協力金を集め、約70人の出資によって、2010年9月には池上が描いたイメージキャラクターと「武生に来たらボルガライス」のキャッチコピーの文字を配したポスターが完成する。この印象的なポスターは越前市内のいたるところ、美容室、酒屋、寺、神社にも貼られることになった。評判を呼んだポスターが元となり、地元新聞やテレビからの取材が協会に殺到し、ボルガライスは全国的な知名度を得て行くことになる。
なるほど。
『もったいない福井人気質』、『宣伝下手』か。
ただ『とんかつ載せオムライスドミグラスソースかけ』だけでは商品としてのパンチ力は弱いな。
一度食べたらもういい。
1+1=2になって、想像を超えてくるワクワク感がない。
あと『武生に来たら・・・』っていわれても、そんなに武生に用事ないしな。
ボルガライスよりも武生が前面に出すぎなキャッチコピー。
『禁断症状!!ボルガライスを食べに武生に行こう!!』
そういう商品力と、宣伝力があれば名古屋の台湾ラーメンみたいになると思うな。
隠し味に○○〇○剤を耳かき一杯入れてみるとか。